梅雨から夏にかけてぐんと気温が上がり、食中毒のリスクが高まります。
大人に比べてまだまだ抵抗力の弱い赤ちゃんに与えることもあり、夏場の離乳食には十分なケアが必要です。この記事では、夏場の離乳食の衛生管理方法や、持ち運びの際に気を付けるべきポイントを詳しく解説していきます。
離乳食は、食材をだし汁などでペースト状にのばしたり、煮たりするため水分が多いです。
一方で、赤ちゃんの未熟な消化器官に負担をかけないよう、砂糖や塩分が少なめです。
さらに、赤ちゃんは外食では食べられるものが少ないので、長時間離乳食を持ち歩くこともありますよね。
これらの要素と、夏場の気温の上昇が伴い、実は、夏場の離乳食はとても菌が繁殖しやすいのです。
まずは離乳食作りの3大衛生ルールを覚えておきましょう。
●調理前と調理中はこまめに手を洗う
調理前は殺菌効果のある石けんを使って手をしっかり洗い、清潔なペーパータオルやタオルで拭きましょう。
調理中も、肉や魚などの食材・冷蔵庫の扉に触れるなど、調理以外の作業をした際には必ず手を洗います。また、手を濡れたままにしておくと菌が増殖する原因になるため、しっかり拭いてください。
●調理器具を清潔に保つ
清潔な調理器具を用いてください。調理後、調理器具は食洗機で洗うか、手洗いの場合は、最後に熱湯をかけると良いでしょう。
●赤ちゃん用の食器を清潔に保つ
赤ちゃんの使うお皿、スプーン、マグなどは、哺乳瓶と同様、食洗器または煮沸消毒できちんと殺菌しましょう。
●冷凍保存の場合
一度にたくさん作った離乳食は、離乳食専用のフリージングトレーを使用し、少量ずつ小分けにして冷凍保存すると便利です。しっかりと粗熱をとってから冷凍するようにしましょう。
冷凍保存期間の目安は、一週間です。
●冷蔵保存の場合
離乳食を冷蔵で保存できる期間の目安は、清潔な密閉容器にいれた状態で2日程度までです。
赤ちゃんに与える前に、念のため味や匂いを確認するようにしましょう。
●解凍・再加熱する場合
冷凍・冷蔵した離乳食は、使う分だけ取り出して電子レンジや湯せんで解凍・加熱します。
冷凍したものを常温で自然解凍するのは菌が増殖する原因になりますので避けましょう。
また、保存した離乳食の再加熱は1回のみ可能です。再加熱後は食べ残しを保存せず、捨てるようにしましょう。
離乳食期の赤ちゃんは、基本的に一部の果物を除くほとんどの食材が生食できません。
菌をやっつけるには食材を十分に加熱することが大切です。特に肉や魚は中までしっかり火を通し、半生状態は避けましょう。
ベビューの調査によると、梅雨や夏に向けて離乳食の衛生面が気になるママ・パパは約70%(※)
衛生面が気になる夏におすすめなのが、市販の離乳食です。市販の離乳食はしっかり衛生管理された工場で生産、無菌状態で充填されているため、衛生的で、防腐剤も使用していません。
はじめから小分けにされているので、ストックや持ち運びがしやすく、暑い時期にもぴったりです。普段手作り派のママ・パパも、お出かけや旅行の時には、市販の離乳食を活用してみましょう。
最近では、食品添加物を使用していないものや、オーガニック認証を取得している離乳食も増えてきています。べビューでは、詳しい離乳食の商品情報を掲載しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
様々な事情があって、手作りの離乳食をどうしても持ち運びたい時は、以下の注意点を参考にしてみましょう。
離乳食は持ち歩く際に温度管理が重要です。特に夏場に手作りの離乳食を持ち運ぶ際には、必ず保冷バッグと保冷剤を使って、離乳食を冷やして持ち歩きましょう。
離乳食の冷蔵保存の保存期間は2日程度です。作ってから時間が経った離乳食を持ち運ぶことで、食中毒のリスクが上がるので避けましょう。
食中毒のリスクを最小限に抑えるため、持ち歩き時間は極力短くし、お出かけ先に電子レンジがある場合は、食べる直前に離乳食を加熱して、しっかりと温めましょう。加熱することで細菌の繁殖を抑えられます。
カフェ・レストラン・ホテルでは、リクエストをすれば離乳食を温めてくれるところもあります。事前に調べておくと安心です。
お出かけ先で食べ残した離乳食は、再度持ち帰らず、その場で処分しましょう。特に食べ残しは菌の繁殖が進みやすいため、再利用しないように気をつけてください。
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離乳食やおやつの対象月齢はもちろん、オーガニック認証有無や食品添加物有無など、離乳食・おやつに関する商品選びの際に参考になる情報を掲載しています。離乳食をこれから始めるママ・パパも、いま離乳食に悩んでいるママ・パパも、ぜひ参考にしてみてください。